- 焙煎指数とは何か
- 初心者焙煎士になぜ焙煎指数がおすすめなのか
- 焙煎指数以外で焙煎度合いを調べる方法
焙煎指数の計算機を制作しました。
焙煎前と焙煎後のコーヒー豆の重さを入力すると焙煎度合いを教えてくれます。
焙煎指数について詳しく知りたい方は下で解説していますので、ご覧ください。
焙煎度合いは目安です。
お店や人によって焙煎度合いの考え方は違ってきます。
焙煎指数とは何か?
焙煎指数とは焙煎度合いを測る目安の一つです。
コーヒーの生豆と焙煎後のコーヒー豆の重量の変化で焙煎の進み具合を確認できます。
焙煎指数の計算方法は以下のとおりです。
焙煎前の生豆の重さ÷焙煎後のコーヒー豆=焙煎指数
コーヒー豆が深煎りになるほど数値は高くなり、浅煎りほど低くなります。
実際に計算してみる
例えば、焙煎で使った生豆は201グラムだったとします。
焙煎後の重さは168グラムでした。
焙煎指数の計算をすると下のようになります。
- 生豆:201g
- 焙煎後:168g
201÷168=1.196
焙煎指数: 1.196
この指数が、どの焙煎度に当たるかは以下の図からわかります。
1.196がどの焙煎度合いに当たるのかは次で解説します。
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焙煎指数から見た焙煎度合い
※お店や人によって焙煎度の感覚は違いますので目安だと思ってください。
焙煎度 | 焙煎指数 | 色 |
---|---|---|
ライトロースト (浅煎り) | 1.10 | |
シナモンロースト | ||
ミディアムロースト (中煎り) | 1.15 | |
ハイロースト | ||
シティロースト | 1.20 | |
フルシティロースト (深煎り) | ||
フレンチロースト | 1.25 | |
イタリアンロースト |
先ほど焙煎指数計算で算出した1.196だったので、シティローストということになります。
図からわかるように焙煎指数が低いほど浅煎りで、数値が高いほど深煎りです。
コーヒー豆は深煎りにするほど軽くなり焙煎指数が高くなる
深煎りにするほどコーヒー豆は水分が抜けていき軽くなり、計算後の焙煎指数は高くなります。
水分の抜け具合で計算するため焙煎時の火が強すぎたり、長時間弱火でした場合に焙煎指数に影響することがあるということです。
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初心者焙煎士ほど焙煎指数の計算はおすすめだけど注意点がある
初心者が自分一人で焙煎をした時は、コーヒー豆の焙煎度合いがよくわからないということもあるでしょう。
慣れた人は見た目やハゼの音から言い当てるなんてことができますが、初心者は経験不足なので当然難しいです。
慣れるまでは焙煎指数をしっかり調べて焙煎度合いを確認しましょう。
僕は焙煎に慣れても焙煎指数の計算は常にしています。
焙煎指数の数値は絶対に正しいわけではない
焙煎指数は単純の重さによる計算なので、数値と見た目にギャップがあるということもあるでしょう。
例えば、深煎りに見えるコーヒー豆でも中は生焼けという場合があります。
中が生焼けだと水分が十分に抜けず、通常の深煎りよりも焙煎指数が低くなることがあります。
焙煎指数は適切な温度調整で焙煎できたことが前提の計算ということです。
火が強すぎるとコーヒー豆の外だけが焼けてしまいます。
逆に火力が弱いと水分だけ抜けて見た目よりも高い焙煎指数が表示されることもあります。
初心者は焙煎するならフルシティローストを狙うのがオススメ
初心者の方に個人的にオススメな焙煎度合いはフルシティローストです。
フルシティローストであれば、1ハゼと2ハゼの感覚を掴みやすいですし、浅煎りよりも難易度は低めです。
何より、一番馴染みがある可能性が高い味に仕上がりやすいので自分のコーヒー豆を評価しやすいです。
浅煎りはコーヒー豆もこだわらないと難しいです。
やたら酸っぱいだけのコーヒーを作ったことがある焙煎士は多いでしょう・・・(笑)
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焙煎指数以外の方法でわかる焙煎度合い
焙煎度合いは焙煎指数以外でも予測できます。
ハゼからわかる焙煎度合い
焙煎していると1ハゼが聞こえてきて、音が止み、2ハゼが聞こえるようになります。
そこから焙煎度合いを予測しますが、初心者だと1ハゼが止まずに、そのまま2ハゼになったりすることがあります。
1ハゼが始まらず、2ハゼから始まる事もありますので温度調整が重要になってきます。
浅煎り
- 1ハゼ ライトロースト(酸味が強い)
- 1ハゼピーク シナモンロースト(酸味が強い)
- 1ハゼ終わり ミディアムロースト(酸味が強い)
中煎り
- 1ハゼと2ハゼの間 ハイロースト(少し酸味が強い)
- 2ハゼ シティロースト(バランスが良い)
深煎り
- 2ハゼ音のピーク フルシティロースト(少し苦みが強い)
- 2ハゼ終わり イタリアンロースト(苦みが強い)
- 2ハゼ後 フレンチロースト(苦みが強い)
温度調整を失敗すると1ハゼと2ハゼのタイミングがわかりにくい時があります。
色からわかる焙煎度合い
色味表でコーヒー豆の焙煎度合いを判断することもできます。
焙煎中のコーヒー豆の色を見てる方って結構いますので、わからなくてもじっくり見て経験を積むのをおすすめします。
僕は色でよく確認してます。
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焙煎指数のよくある質問
- そもそも焙煎指数とは何ですか?
-
焙煎指数はコーヒー豆の焙煎度合いを数値で示したものです。通常、焙煎の進行具合を色や香り、温度などの指標で評価しますが、焙煎指数はわかりやすい指標なので慣れてない初心者におすすめです。
- 焙煎指数はどのように測定できますか?
-
コーヒー豆の生豆の重量、焙煎後のコーヒー豆の重量で計算しています。
- 焙煎指数はなぜ重要ですか?
-
焙煎度合いの見極めは初心者には難しいですが、焙煎指数であれば簡単に焙煎度合いの目安が確認できます。
- 浅煎り、中煎り、深煎りの焙煎指数はどのくらいですか?
-
浅煎り1~1.14、中煎り1.15~1.224、深煎り1.225以上が目安です。
まとめ
- 焙煎指数は「生豆の重量÷焙煎後の重量」の数値のことで、算出した数値で焙煎度がわかる
- 初心者の間は焙煎後の豆を見ても焙煎度合いがわからない場合もあるので焙煎指数は使うべき
- 焙煎指数以外にもハゼの音や見た目で焙煎度合いを判断することができる
記事の上側に焙煎計算機を設置してますのでぜひ使ってみてください!