- 焙煎指数とは何か
- 初心者焙煎士になぜ焙煎指数がおすすめなのか
- 焙煎指数以外で焙煎度合いを調べる方法
焙煎指数の計算機を制作しました。
焙煎前と焙煎後のコーヒー豆の重さを入力すると焙煎度合いを教えてくれます。
焙煎指数について詳しく知りたい方は下で解説していますので、ご覧ください。

焙煎度合いは目安です。
お店や人によって焙煎度合いの考え方は違ってきます。
焙煎指数とは何か?


焙煎指数とは、コーヒー豆の焙煎度合いを数値で把握するための指標です。
生豆と焙煎後の豆の重さの違いから、焙煎の進み具合を確認することができます。
焙煎指数の計算方法は、次のとおりです。
焙煎前の生豆の重さ÷焙煎後のコーヒー豆=焙煎指数
コーヒー豆が深煎りになるほど数値は高くなり、浅煎りほど低くなります。
実際に計算してみる
たとえば、焙煎に使用した生豆が 201グラム、焙煎後の豆の重さが 168グラム だったとします。
この場合の焙煎指数は、以下のように計算できます。
- 生豆:201g
- 焙煎後:165g
201÷165=1.218
焙煎指数: 1.218
この指数が、どの焙煎度に当たるかは以下の図からわかります。



1.218がどの焙煎度合いに当たるのかは次で解説します。
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焙煎指数から見た焙煎度合い
※お店や人によって焙煎度の感覚は違いますので目安だと思ってください。
焙煎度 | 焙煎指数 | 色 |
---|---|---|
ライトロースト (浅煎り) | 1.10 | ![]() ![]() |
シナモンロースト | 1.125 | ![]() ![]() |
ミディアムロースト (中煎り) | 1.15 | ![]() ![]() |
ハイロースト | 1.175 | ![]() ![]() |
シティロースト | 1.20 | ![]() ![]() |
フルシティロースト (深煎り) | 1.225 | ![]() ![]() |
フレンチロースト | 1.25 | ![]() ![]() |
イタリアンロースト | 1.275 | ![]() ![]() |
先ほど焙煎指数計算で算出したのは1.218だったので、シティローストの1.2以上で、フルシティローストの1.225未満ということでシティローストとなります。
図からわかるように焙煎指数が低いほど浅煎りで、数値が高いほど深煎りです。
コーヒー豆は深煎りにするほど軽くなり焙煎指数が高くなる理由
コーヒー豆は、深煎りになるほど水分が抜けて軽くなるため、焙煎指数も高くなります。
焙煎指数はこの「水分の抜け具合」に基づいて計算されるため、火力が強すぎたり、逆に弱火で長時間焙煎した場合など、焙煎方法によって数値に影響が出ることもあります。
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初心者焙煎士ほど焙煎指数の計算はおすすめだけど注意点がある


初心者のうちは、コーヒー豆を自分で焙煎しても「どれくらい煎れているのかよく分からない…」ということもあるかもしれません。
経験者なら豆の色やハゼの音から焙煎度合いを判断できますが、最初のうちはなかなかそうはいきませんよね。
そんなときは、焙煎指数をしっかりチェックすることで、客観的に焙煎の進み具合を確認できます。慣れるまでは、この数値を頼りに焙煎のコツをつかんでいきましょう。



僕は焙煎に慣れても焙煎指数の計算は常にしています。
焙煎指数の数値は絶対に正しいわけではない
焙煎指数は、あくまで「重さの変化」だけをもとにした数値です。そのため、見た目の印象と数値が一致しないこともあります。
たとえば、見た目はしっかり深煎りでも、中まで火が通っておらず生焼け状態だと、水分が十分に抜けていないため、焙煎指数が思ったより低く出ることがあります。
つまり、焙煎指数は「適切に火加減を調整して焙煎できている」ことが前提の指標です。焙煎の精度を高めるには、数値だけでなく見た目や香り、ハゼの音なども合わせて確認することが大切です。



火が強すぎるとコーヒー豆の外だけが焼けてしまいます。
逆に火力が弱いと水分だけ抜けて見た目よりも高い焙煎指数が表示されることもあります。
初心者は焙煎するならフルシティローストを狙うのがオススメ
初心者の方に個人的におすすめしたい焙煎度合いは、フルシティローストです。
この焙煎度なら、1ハゼと2ハゼの違いがつかみやすく、浅煎りよりも焙煎の難易度が低め。はじめてでもチャレンジしやすい焙煎度合いです。
それに、フルシティローストは味わいが親しみやすく、飲み慣れたコーヒーの風味に近づきやすいので、自分の焙煎がどうだったのかを判断しやすいのもポイントです。



浅煎りはコーヒー豆もこだわらないと難しいです。
やたら酸っぱいだけのコーヒーを作ったことがある焙煎士は多いでしょう・・・(笑)
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焙煎指数以外の方法でわかる焙煎度合い


焙煎度合いは焙煎指数以外でも予測できます。
ハゼからわかる焙煎度合い
焙煎していると1ハゼが聞こえてきて、音が止み、2ハゼが聞こえるようになります。
そこから焙煎度合いを予測しますが、初心者だと1ハゼが止まずに、そのまま2ハゼになったりすることがあります。
1ハゼが始まらず、2ハゼから始まる事もありますので温度調整が重要になってきます。
浅煎り
- 1ハゼ ライトロースト(酸味が強い)
- 1ハゼピーク シナモンロースト(酸味が強い)
- 1ハゼ終わり ミディアムロースト(酸味が強い)
中煎り
- 1ハゼと2ハゼの間 ハイロースト(少し酸味が強い)
- 2ハゼ シティロースト(バランスが良い)
深煎り
- 2ハゼ音のピーク フルシティロースト(少し苦みが強い)
- 2ハゼ終わり イタリアンロースト(苦みが強い)
- 2ハゼ後 フレンチロースト(苦みが強い)



温度調整を失敗すると1ハゼと2ハゼのタイミングがわかりにくい時があります。
色からわかる焙煎度合い
色味表でコーヒー豆の焙煎度合いを判断することもできます。
焙煎中のコーヒー豆の色を見てる方って結構いますので、わからなくてもじっくり見て経験を積むのをおすすめします。



僕は色でよく確認してます。
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まとめ
- 焙煎指数は「生豆の重量÷焙煎後の重量」の数値のことで、算出した数値で焙煎度がわかる
- 初心者の間は焙煎後の豆を見ても焙煎度合いがわからない場合もあるので焙煎指数は使うべき
- 焙煎指数以外にもハゼの音や見た目で焙煎度合いを判断することができる


記事の上側に焙煎計算機を設置してますのでぜひ使ってみてください!