- 4:6メソッドとは何か・なぜ世界で注目されているのか
- 4:6メソッドの仕組み・メリット・デメリット
- 実際の淹れ方の手順と、うまくいかないときの原因と対処法
コーヒーを調べていると「4:6メソッド」を見かけたという方は多いでしょう。
難しそうな印象を受けるかもしれませんが、お湯を3〜5回に分けて注ぐだけという、初心者にも実践しやすいハンドドリップの方法です。
この4:6メソッドはWorld Brewers Cup 2016で世界チャンピオンを獲得した粕谷哲さんが考案した手法で、現在も世界中のバリスタが基礎として活用しています。
世界レベルの技術でありながら、自宅でも再現しやすいのがこのメソッドの真骨頂です。
この記事では、4:6メソッドの仕組みから具体的な淹れ方、よくある失敗の原因まで詳しく解説します。
たなか2026年6月にテレビで4:6メソッドを解説する粕谷さんを見かけました!今も使える素晴らしいメソッドです。
4:6メソッドとは?世界が認めたハンドドリップの手法
4:6メソッドは、使用するお湯の総量を「前半40%」と「後半60%」に分け、それぞれ異なる役割を持たせるハンドドリップの手法です。
- 最初の40%:酸味と甘みのバランスを調整する
- 残りの60%:コーヒーの濃度を決める
複雑な技術は不要で、お湯を注ぐ量と回数を変えるだけで味わいをコントロールできます。
「誰でも簡単においしいコーヒーを淹れてほしい」という考案者・粕谷哲さんの考え通りの淹れ方です。
考案者である粕谷哲さんとは
粕谷哲さんは、2016年に開催されたWorld Brewers Cup(世界ブリュワーズカップ)でアジア人初の世界チャンピオンに輝いた日本人バリスタです。
そのときに使用したのがこの4:6メソッドで、大会後に手法を公開したことで世界中に広まりました。
現在も多くの国のコーヒーサイトやバリスタが参考にしており、日本国内だけでなくグローバルに普及している点がこのメソッドの信頼性を示しています。
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4:6メソッドの仕組みを詳しく解説
使用する湯量はコーヒー豆の15倍
4:6メソッドでは、コーヒー豆の重量に対して15倍のお湯を使用します。1人分に豆を20g使う場合、お湯は300ml(20g × 15)が基本の量です。
前半40%で酸味・甘みを調整する
総湯量300mlの場合、前半は120ml(40%)を2回に分けて注ぎます。この2回の配分によって味わいが変化します。
| 1投目 | 2投目 | 味わいの傾向 |
|---|---|---|
| 60ml | 60ml | 標準・バランス型 |
| 50ml | 70ml | 甘み強調・飲みやすい |
| 70ml | 50ml | 酸味強調・酸味が弱い豆に有効 |
後半60%で濃度を調整する
総湯量300mlの場合、後半は180ml(60%)を分割して注ぎます。分ける回数が多いほど濃く、少ないほど薄い仕上がりになります。
| 分割方法 | 各投量 | 濃度の傾向 |
|---|---|---|
| 3回に分ける | 60ml × 3 | 標準的な濃度 |
| 2回に分ける | 90ml × 2 | やや薄め |
| 1回で注ぎ切る | 180ml × 1 | かなり薄め |
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4:6メソッドのメリット・デメリット
メリット
- 特別な技術不要で誰でも再現しやすい
- お湯の量と回数で味わい・濃度を細かく調整できる
- クリーンで後味がよく、どんな豆にも合わせやすい
最大の魅力は、シンプルな操作で味の調整幅が広いことです。雑味が出にくく後味がすっきりするため、豆の種類を選ばず安定した一杯を楽しめます。
デメリット
- 豆の個性・インパクトが出にくい
- 粗挽きが前提のため、挽き目を選べる環境が必要
粗挽きを使用するため、口に含んだ瞬間の力強いインパクトは生まれにくい傾向があります。
これは粕谷さん本人も認めている点で、ガツンとした飲みごたえを求める場合は、細挽きの別レシピを試してみるとよいでしょう。
コーヒーの好みは人それぞれなので、まずは4:6メソッドで基準を作り、そこから調整するのがおすすめです。
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4:6メソッドの淹れ方・手順

- ハンドドリップ器具一式(ドリッパー・サーバー・ドリップケトルなど)
- コーヒー豆(粗挽き・20g)
- お湯(深煎り豆は83℃・浅煎り豆は93℃・300ml)
中心からゆっくりと円を描くように注ぐ。
甘みを強くしたい場合は50ml、酸味を強くしたい場合は70mlに変更。
落ち切るまで待ってから次を注ぐ。
1投目と同様に注ぐ。
甘みを強くしたい場合は70ml、酸味を強くしたい場合は50mlに変更。
ここまでが「前半40%・味わい調整パート」。
ここからが「後半60%・濃度調整パート」。
薄めにしたい場合は90mlに増量し、2回で終わらせる構成にする。
さらに薄くしたい場合はこの1投(180ml)で注ぎ切る。
標準濃度の場合はここでも60mlを注ぐ。
やや薄めにする場合はここで90mlを注いで終了。
標準濃度の場合は最後の60mlを注いで完成。
落ち切ったらドリッパーを外す(目安:3:30〜4:00)。
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4:6メソッドでコーヒーがまずくなる原因と対処法
シンプルな手法ですが、いくつかのポイントを外すと味が大きく崩れます。うまくいかないときはまず以下の3点を確認してみてください。
①お湯の温度が高すぎる
4:6メソッドの推奨温度は、浅煎り豆なら93℃、深煎り豆なら83℃です。これより高い温度で抽出すると過抽出になり、苦みや雑味が増す原因になります。温度計付きのドリップケトルを使うと管理がしやすくなります。
②粗挽きにしていない
4:6メソッドは粗挽きを前提とした設計です。中挽き・中細挽きで淹れると抽出が過剰になり、えぐみや苦みが強くなります。挽き目を自分で調整できるコーヒーミルを使用するか、豆を購入する際に粗挽きを指定しましょう。
③豆の品質が低い
4:6メソッドは複数回に分けてお湯を注ぐため、抽出の後半になるほど豆から雑味成分が出やすくなります。品質の低いコーヒー豆はこの雑味が顕著に出るため、スペシャルティコーヒーや品質が明確なシングルオリジン豆での使用が特におすすめです。
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まとめ
- 4:6メソッドはWBC2016世界チャンピオン・粕谷哲さん考案の、湯量と回数で味を調整するハンドドリップ手法
- 前半40%で酸味・甘みのバランスを、後半60%で濃度を調整する
- 特別な技術不要でクリーンな仕上がりになる一方、粗挽きが必須でインパクトは出にくい
- うまくいかない場合は「湯温・挽き目・豆の品質」の3点を見直す
4:6メソッドは、初心者でも再現性が高く、慣れてからも応用が利く優れた手法です。まずは標準レシピ(前半60ml×2・後半60ml×3)で試してみて、好みに合わせて少しずつ調整してみてください。
粗挽きを自分でコントロールするためには、挽き目を調整できるコーヒーミルが必要です。筆者が愛用しているタイムモアC2については、以下の記事で詳しく紹介しています。

